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第67話 兆し

Author: O.T.I
last update publish date: 2026-06-25 12:33:48
クレイとギデオンの叙任式に参加したエステルは、再び後宮の自室に戻っていた。

「騎士団の訓練……ですか?」

「うん!クレイたちも早速参加するって言ってたから、私も!……って、お願いしたんです。だから、私の服に着替ようと」

エステルの今の格好は、ご令嬢が式典に参加するのに相応しいドレス姿である。流石にそれで剣を振るうわけにはいかないだろう。……実はそのままの格好で参加しようとしてアルドたちに止められたのだが。

「それでしたら、陛下からエステル様に……と、贈り物がございます」

「贈り物?」

「はい。いまご用意いたします」

そう言ってクレハは、衣装部屋へと向かう。そして直ぐに戻ってきた彼女が手にしているものは……

「こちらです」

「おお〜……!可愛い!!」

ハンガーに掛けられ服を見たエステルは目を輝かせて喜びの声を上げた。どうも彼女はオシャレに目覚めつつあるようだ。

 そしてクレハが持ってきてくれたのは、艷やかな光沢を持つ淡いブルーのミニのワンピース。その色はおそらくエステルの瞳をイメージしたのだろうか。シンプルな形状ながら所々に金糸の刺繍が華美になりすぎない程度にさり気
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